人気ブログランキング | 話題のタグを見る

枚方市談合 「反市長派」排除目的か 別ゼネコンと受注の動き

8月1日16時8分配信 産経新聞

 大阪府枚方市発注の清掃工場建設工事をめぐる官製談合・汚職事件で、競売入札妨害(談合)容疑で逮捕された市長の中司宏容疑者(51)や府議、大林組幹部らが集まった場で、「反市長派」の元市議が別のゼネコンと組んで工事を受注する動きを警戒し、元市議の影響力を排除する必要性が話し合われていたことが1日、大阪地検特捜部の調べでわかった。中司容疑者が談合に手を染めた「動機」となった可能性があり、特捜部は事件の全容解明を進める。

 関係者によると、この元市議は平成15年春まで市議を5期務め、7年春に市長に就任した中司容疑者が在任中の市議会で強い発言力をもつ存在だった。中司容疑者が進める事業にもたびたび反対するなど「反市長派」のリーダー格で、中司容疑者も対応に苦慮していたという。

 調べでは、中司容疑者と親しい府議の初田豊三郎被告(49)=談合、収賄の罪で起訴=が市議当時の12年ごろ、元市議が別の大手ゼネコンと組んで、清掃工場建設工事の受注に向けて動いているとの情報を入手。

 その直後、大阪市内のホテルで開かれた宴席で、初田被告が大林組元顧問の森井繁夫容疑者(64)=贈賄容疑で再逮捕=に対し工事の受注を持ちかけた際、元市議に関する情報に触れ、「動きを封じたい」という趣旨の発言をしたという。同席していた中司市長もこの会話を聞いていたとされる。

 特捜部は、初田被告が対立する元市議の工事への関与を阻止し、自らの利得を図ろうと、大林組に工事受注を持ちかけた疑いが強いとの見方を強める一方、円滑な議会対策を望んでいた中司容疑者の思惑とも一致している点に注目。中司容疑者が談合にかかわる動機になった可能性が高いとみて調べを進めている。

 元市議は産経新聞の取材に対し、大手ゼネコンと組んで受注を画策していたとされることについて「そうした事実はない」と否定している。

by deracine69 | 2007-08-01 16:08 | 社会  

<< 火力発電用重油 元売り各社、緊... 安倍首相の政治姿勢を酷評=自民... >>