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朝青龍に厳罰 引退も! 2場所出場停止など

2007年8月2日 東京中日スポーツ

 朝青龍、引退も--。左ヒジ靱帯損傷や腰骨骨折の診断書を提出し夏巡業の休場を申し出ながら、帰国していたモンゴルでサッカーをしていた横綱朝青龍に厳罰が下った。1日、一連の行動を問題視した日本相撲協会は緊急理事会を開き「ファンが夏巡業を楽しみにしていたにもかかわらず軽率だった」とし、現役横綱に対する処分としては史上初の秋と九州の2場所の出場停止などの処分を決めた。また、師匠の高砂親方にも減俸処分が科せられた。この処分に、朝青龍は不満を漏らしたといい、このまま引退する可能性が出てきた。

「結果真摯に」も

 緊急理事会で処分が下されると、高砂親方は自宅で待機する朝青龍に電話で内容を伝えた。

 「結果はもちろん、真摯(しんし)に受け止めています。治療をしながら2場所後を、12月の巡業に間に合うなら、それに備えていきます」

 朝青龍からは来年初場所で再起へかける意気込みが返ってきたが、電話口の様子は土俵の上で見せるような堂々としたものではなかった。

 「精神的に不安定なところはあるが、口調は淡々としていた」。高砂親方は朝青龍の異変を感じていた。

 横綱に対して前例のない出場停止処分。それも2場所となれば朝青龍に大きな衝撃を与えたと想像できる。

 師匠に対する言葉とは裏腹に、処分内容を知った朝青龍は関係者に「やってられない」と思わず漏らしたという。確かに今回の処分で気持ちが切れ、そのまま引退に踏み切るとしてもおかしくはない状況ではある。全治6週間という診断書を提出したにもかかわらず、モンゴルに帰国してサッカーを楽しんだ。それは悪い。しかし、白鵬が横綱昇進を決める夏場所まで一人横綱として21場所も協会の看板を背負い続け、1度も巡業を休まなかった功績も大きい。

 高砂親方は「21回の優勝、一人横綱で頑張ってきた。それがむだにならないよう、もう1回、青龍(しょうりゅう)もわたしも勉強し直して頑張ります」と語ったが、逆に言えばやるだけのことはやったと朝青龍が考えても決して不自然ではないからだ。

 理事会に出席した理事からは、口々に来年初場所の復帰に期待する声が上がった。

 北の湖理事長(元横綱北の湖)も「盛り返すためにはよほど努力をしなくてはいけない」とコメントを出したが、およそ4カ月間土俵を離れ、モンゴルへの帰国すら認められないなど、長期にわたり行動が制限された朝青龍の気持ちが切れないかどうか、先行きは見えない。

by deracine69 | 2007-08-02 19:16 | スポーツ  

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