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最終日まで「大敗はない」と信じていたカン違い首相

8月4日10時0分配信 日刊ゲンダイ

 笑うしかないが、安倍首相は参院選の最後まで「自分は人気者」「大敗はない」とカン違いしていたそうだ。

 選挙戦終盤、自民党本部には全国の候補者陣営から、「小泉前首相か麻生外相か小池防衛大臣を頼む」と応援要請が殺到した。困った本部が「3人はスケジュールがいっぱい。安倍総理を送り込む」と答えると、「それなら結構です。総理はお忙しいでしょうから」とヤンワリ拒否派が多かったそうだが、それでも党側は総理を送り込んできた。

 ある陣営の幹部が言う。

「総理が応援に来ても、票は増えない。いや、減ったでしょう。だから、高知の田村候補じゃないが、どこの陣営も嫌がっていた。それに総理が来るとなると、2000人、3000人の動員をかけないといけない。公明党さんにも協力してもらったが、動員の作業だけでヘトヘトですよ。でも、そんな現場の苦労は分からず、総理は聴衆の多さに気をよくしていた。さらに路上に下りて握手をすると、聴衆は感激し、“頑張って”の声が飛ぶ。総理は手ごたえ十分と喜んでいた。だけど、暴漢でも出たら大変だから、総理が握手して歩く道路の最前列には、動員をかけた自民党支持者を配置させた。頑張っての声援が飛ぶのは当たり前。総理はそこが最後まで分からなかったようです」

“サクラ”といくら握手しても票は増えないのに……。

 カン違いはそれだけじゃない。官邸での「票読み」も超楽観的だったという。

「世論調査のデータなどをもとに、各選挙区の情勢分析を続けましたが、周辺は総理の耳に悪い情報は入れない。“この選挙区はかなり巻き返している。総理が行けば、5000票は上積みできる”なんてオベンチャラが飛び交い、総理もその気になっていたそうです。官邸の内部情報では、獲得議席はどんなに悪くても40、あとひと押しで48は取れるなんて分析がマジメ顔で話されていたという。それを信じて、総理は自分の不人気も分からず、全国を駆け回った。最後までカン違いをして情勢を悪化させたのです」(自民党関係者)

 こんな人が総理続投で大丈夫なのか、ニッポンは。

by deracine69 | 2007-08-04 10:00 | 政治  

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