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原油高など踏まえ金融政策を多面的に展開─福井総裁=大田担当相

8月7日13時34分配信 ロイター

 [東京 7日 ロイター] 大田弘子経済財政担当相によると、7日の月例経済報告等に関する関係閣僚会議に出席した福井俊彦日銀総裁は、グローバル化の動向や世界的な需給ひっ迫による原油高などの影響を踏まえて金融政策を多面的にやっていきたい、と述べた。

 会議終了後の記者会見で明らかにした。

 大田担当相によると、会議では、自民党の中川秀直幹事長から「(参院選では)地方、有権者の声は、成長、景気回復が実感できていないというもの。理由としては名目成長率がなかなか上昇しないという面がある。これは日銀の金融政策変更に責任があるのではないか」との指摘があった。

 これに対して福井日銀総裁は「物価安定の下で景気回復を持続させるとの目標で金融政策の運営をやり、実際の経済のパフォーマンスもそのように成果が上がっている」と反論。

 その上で、福井総裁は「過去の回復に比べて均等に実感が持たれにくくなっているのも事実」とし、背景として「国境を越えた厳しい競争が起こっている。グローバル化に対応しているところとそうでないところで差が出ている。また、世界経済全体で需要がひっ迫し、原油高・原材料高を生んでいるが、それが企業の段階で転嫁できていない。それに最近は円安が上乗せされ、転嫁が厳しい状況が見られる」ことを指摘。こうした点を踏まえ、日銀総裁は「金融政策運営を多面的にやっていきたい」と述べた。

 また、大田担当相は月例経済報告を受けた足元の経済状況について「引き続き、景気回復の基調はしっかりしている」との認識を示すとともに、新潟県中越沖地震の影響について「今後の復興状況など含めて十分に注意していきたい」と語った。

by deracine69 | 2007-08-07 13:34 | 経済・企業  

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