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ミャンマー 僧侶の反政府デモ拡大 市民に広がりも

09/22 07:57 北海道新聞

 【シンガポール21日勝木晃之郎】軍事政権下のミャンマーで、僧侶による反政府運動が広がりを見せ、予断を許さない状況になっている。僧侶らは「自由と人権を取り戻すまで続ける」と軍政打倒を掲げており、長期戦も辞さない構えだ。人口の九割が仏教徒の同国で、国民の尊敬を集める僧侶が相手では軍政も容易に手出しができず、これに呼応する一般市民が増えれば、混乱が拡大する恐れもある。

 燃料価格が値上げされた八月半ば以降、旧首都ヤンゴンや地方では民主化勢力を中心に反政府デモが相次いだ。当初はこれに少数の僧侶が加わる程度だったが、九月初めに治安当局が僧侶に向けて威嚇発砲したのを機に、若手を中心に僧侶が反政府運動の前面に立つ動きが強まっている。

 ヤンゴンでは十八日から四日続けて僧侶によるデモが行われた。二十一日には雨の中、五百人の僧侶が街中をデモ行進した後、同国の象徴とされるシュエダゴン・パゴダ(仏塔)で軍政への抗議の祈願を行った。また別の僧侶約二百人が抗議デモを行い、一部市民も加わった。

 僧侶らは「この国は経済も政治もすべてが悪い」「もう軍政は要らない」と主張し、独自の連絡網を築き、軍政打倒の構えを鮮明にしている。これに対し、軍政は一時、催涙ガスなどでデモを押しとどめたものの、二十日以降は静観している。「僧侶への取り締まりを強めれば、市民の反発が強まる」との懸念があるためだ。

 僧侶のデモは今後も続くとみられ、現地では「もっと多くの市民が加わる」との推測が広がっている。




ミャンマー僧侶デモ、ヤンゴンで計1400人・全国で規模拡大
2007/09/21 19:28 日本経済新聞

 【バンコク=三河正久】ミャンマー軍事政権に抗議する僧侶のデモは20日、旧首都で同国の最大都市ヤンゴンで2カ所に計1400人が集まるなど規模が拡大している。地方でも数百―1000人超の僧侶デモが頻発、9月以降に16の都市・町で抗議が起きている。情勢は緊迫しており、国民の尊敬を集める僧侶を弾圧すれば市民の暴徒化を誘発しかねないだけに、軍政も対応に苦慮している。

 ヤンゴンでは20日、市中心部にある仏塔寺院スーレ・パゴダに約1000人の僧侶が集結。平和を祈る仏教の教えを唱和しながら、今月5日に起きた僧侶への暴力行為についての謝罪や、政治犯の解放、困窮する市民生活の改善を求めた。同寺院周辺には市民も多く集まったが、軍政の強硬対応を警戒した僧侶側が市民に不参加を呼び掛けている。


僧侶のデモ、連日続く ミャンマーで緊張高まる
2007年09月20日20時12分 朝日新聞

 燃料価格の値上げを機に反政府デモが始まったミャンマー(ビルマ)で、市民の尊敬を集める僧侶らによるデモが連日続いている。20日も最大都市ヤンゴンで、1000人以上が豪雨の中を歩いた。僧侶にすら弾圧を加えた軍事政権への強い抗議の意思が込められており、簡単にはやみそうにない。軍政側も僧侶への反発を強めており、緊張が一気に高まる可能性がある。

 この日、僧侶らはヤンゴン市内の寺院で祈りをささげた後、街の中を行進した。まわりには市民らが集まり、僧侶らを守るようにしてともに歩いた。私服の治安当局者らが、その様子を遠巻きに監視した。

 僧侶らの反発は高まる一方で、デモは「いつ終わるか分からない状況」(外交筋)だ。市民の間には僧侶らの行動を支持する声が圧倒的に多いと言われ、僧侶らが民主化運動の高揚に大きな役割を果たした88年のような状況が再現される可能性もある。

 外交筋は「軍政が対応を間違えば、いつ状況が大きく動いてもおかしくない」と話している。


ミャンマーの仏教僧による反政府デモ、仏塔内400人に立てこもり
2007年09月20日 18:29 AFPBB News
発信地:ヤンゴン/ミャンマー

【9月20日 AFP】(一部更新)ミャンマー各地に拡大した仏教僧による軍事政権への抗議行動が20日、3日目を迎えた。

 目撃者の情報によると、同国最大の都市ヤンゴン(Yangon)では僧侶400人以上が雨の中を読経しながら行進。僧侶たちは最大野党「国民民主連盟(National League for Democracy、NLD)」本部前を通過した後、同国最大の仏塔、シェダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)に入った。

 前日まではパゴダ内への立ち入りは阻止されており、僧侶らが仏塔内に入ったのは今回が初めて。パゴダの周囲を私服警官らが取り囲む中、市民数百人が見守っている。


ミャンマー、僧侶の軍政抗議デモ続く
9月19日 23:00 日本経済新聞

 【バンコク=三河正久】ミャンマー軍事政権に抗議する同国の僧侶らによるデモ行動は19日、北部の大都市マンダレーで1500人を動員するなど各地でさらに広がった。旧首都ヤンゴンでも前日に続き約200人がデモを実施。軍政は19日、僧侶とそれに呼応して抗議デモや集会を開く者を「破壊分子と見なす」と警告する声明を出した。

 僧院が多数ある同国第2の都市マンダレーでは、1500人を超える僧侶が現地時間の午前6時半(日本時間同9時)から約2時間、デモ行進した。ヤンゴンでは同日午後に約200人が、中部の都市タウンジーでも約300人の僧侶がデモを行った。

 18日には5都市で2000人以上の僧侶がデモに集まったほか、西部の都市シットウェで約1000人の僧侶がお経を唱えながら行進。これに対し、治安当局が催涙ガスや威嚇発砲で対抗する場面もあり、ミャンマー情勢は緊迫度が高まっている。

by deracine69 | 2007-09-22 07:57 | アジア・大洋州  

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