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<力士急死>時津風親方が上申書 「死なすほどの暴力」否定

10月4日3時6分配信 毎日新聞

 大相撲・時津風部屋の力士だった斉藤俊さん(当時17歳)=時太山=がけいこ中に急死した問題で、師匠の時津風親方(57)=元小結・双津竜、本名・山本順一=は3日、日本相撲協会あての「上申書」を各理事に配布して、5日の緊急理事会で、自分に「十分な弁明の機会」を与えるよう求めた。上申書で時津風親方は、斉藤さんを死なせるような暴力行為などがなかったと強く主張。「これで、厳しい処分が出しにくくなった」と話す理事もおり、解雇処分を出す可能性が強まっていた緊急理事会の協議に大きな影響を与えそうだ。

 上申書は3日朝、時津風親方の弁護士らが協会の各理事宅を訪問して配布した。その書面で、時津風親方は、協会などに「多大な迷惑をかけた」ことを謝罪した上で、斉藤さんが死亡するまでの経過を詳しく報告。さらに、マスコミ報道や斉藤さんの父親が会見で話した内容などについて、釈明をしている。

 上申書によると、親方が「ビール瓶で殴った」と報じられたことについては、「軽く『コツン』とやるような感じでたたいた」のが、斉藤さんがよけようとして瓶の底が額に当たり、出血したと報告。「傷は決して深くない」とした。また、遺体にたばこの火を押しつけたようなやけどの跡があったことについては、その原因をなる事実はなく、皮膚病の「とびひ(伝染性膿痂疹(のうかしん)」である可能性があるとした。

 さらに、遺体を家族に引き渡す前に火葬の準備を進めていたという遺族側の話に対しては、全面的に否定した。

 協会から処分の対象になりそうな事柄についてはすべて弁明をしており、刑事処分がなされていないことも指摘。こうした主張をしている時津風親方に対して協会が処分を強行すれば、時津風親方が、身分保障を求めるなどの訴訟を起こす事態も予想される。このため、緊急理事会で処分の行方は予断を許さなくなった。

 また時津風親方は3日、民放のテレビ番組に出演し、「亡くなったのは私の判断の誤りだが、リンチを指示したことは断じてない」などと主張。北の湖理事長はテレビ出演について「本人がどういう気持ちで出たのか分からない。事情聴取の時と、内容はそんなに変わらないでしょう。とにかく、人の命がなくなっていることを深く受け止めないといけない」と語り処分する姿勢を見せている。【上鵜瀬浄、武藤久】

 【時津風親方の上申書の要旨】

 大相撲の時津風親方が弟子の斉藤俊さんがけいこ中に急死した問題で3日、日本相撲協会の理事に渡した上申書の要旨は次の通り。

 斉藤さんの死去は、親方として慙愧(ざんき)に耐えない。協会や理事長以下に多大な迷惑をかけたことをおわびする。

 理事は正しい事実を理解し、処分は公平な手続きで公正な判断をいただきたい。私の解雇の議論が理事会でなされる際は、私に十分な弁明の機会が保障されるようお願いする。

 ◇当日の経過

 ぶつかりげいこでの斉藤さんは力を抜いている様子だった。力を込めるように促すために、兄弟子の一人が金属バットで斉藤さんの尻を1回たたいた。強さは加減したもの。私はバットは危険だからやめるように指示した。その後は、兄弟子が約1メートルの長さの棒で数回、尻や足、まわしの上をたたいた。

 斉藤さんは兄弟子を押し出したところでうつぶせに倒れた。息は荒く、苦しそうだったため、水をかけた後、兄弟子らがアスファルトの通路に斉藤さんを連れていき、壁にもたれさせた。

 食事を終えて、斉藤さんの呼吸が弱まり、様子がおかしいと気づき、兄弟子に、病院に連れていくために砂を落とすよう指示。風呂場でシャワーで身体を洗った際、さらに呼吸が弱くなり、兄弟子が救急車を呼んだ。

 ◇報道について

 斉藤さんの耳が裂けていた、鼻骨骨折があった、歯が折れていたと報道があったが、その事実はない。私や兄弟子が太ももにたばこの火を押しつけた事実はなく、とびひ(伝染性膿痂疹)の可能性があり、現在調査中とのことだ。

 私はビール瓶で斉藤さんの額をたたいたが、決して強くはなく、後ろ手に軽く『コツン』とやるような感じでたたいたところ、斉藤さんが瓶をよけようとして、瓶の底が額に当たって切れた。傷は決して深くはなく、出血もすぐに止まった。

 私が弟子たちに「かわいがってやれ」などリンチを指示したことはない。けいこがリンチ目的で行われた事実はなく、けいこ中に集団暴行した事実もない。

 遺体の搬送依頼の前に火葬依頼をした事実もない。弟子たちと口裏合わせもしていない。弟子たちには事実を正直に警察に話すように指導した。

by deracine69 | 2007-10-04 03:06 | スポーツ  

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