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先生も5段階評価 教員免許更新制で

10月3日20時29分配信 産経新聞

 平成21年度から始まる教員免許更新制について中央教育審議会の作業部会は3日、更新講習の認定は教育改革の流れを説明できるかどうかなどの指標に基づき、5段階の絶対評価で行うとする案をまとめた。ただ、指標は、抽象的な内容にとどまっており、成績評価にばらつきが生じそうな一方、2年間の猶予期間が設けられ、期限内の再講習・再試験は何度でも可能としており、「不適格教員の排除」といった意味合いは薄くなっている。今後、論議を呼びそうだ。

 今春改正された教員免許法では、幼稚園から高校まですべての現職教員に10年ごとの講習を義務づけ、教員養成課程がある大学などで行われる30時間以上(5日間)の講習を受けさせる。

 講習内容は、教育の最新事情を学ぶ「必修」(12時間=2日間)と、教科指導や生徒指導を充実させる「選択」(18時間=3日間)に分類。

 必修の内容は4つの指標を提示。(1)報道や世論調査、統計の動向に関する「教職についての省察」(2)学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)など子供の発達をめぐる科学的な課題に関する「子供の変化」(3)学習指導要領改定や教育改革の動向に関する「教育政策の動向」(4)校内外での自身の役割や子供の安全確保に関する「校内外での連携協力の重要性」-の理解・説明力を問うとした。

 選択では、各教科の指導法や指導技術について最新の内容を理解、説明できるかを問う。

 修了認定は筆記試験か実技試験で行いリポートのみは不可。評価は(1)ほぼ完璧(かんぺき)な「S」(90~100点)(2)十分な「A」(80点台)(3)基幹部分が理解、説明できる「B」(70点台)(4)最低限は身につけている「C」(60点台)(5)到達目標に及ばない「F」(60点未満)-の5段階。F評価は不合格とする。

 評価は給与などには反映されないが、大学の授業と同様、教員や大学により評価基準がまちまちとなるため、「あの大学は厳しい」「甘い」といった選別が教員間で行われる可能性もありそうだ。

by deracine69 | 2007-10-03 20:29 | 社会  

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