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九州沖縄農研センターが開発 糖度高く早期収穫 サトウキビ新品種 「冬場は野菜」可能

10月4日10時8分配信 西日本新聞

 九州沖縄農業研究センター(熊本県合志市)は3日、早期に糖度が高くなり11月に収穫できるサトウキビの新品種「NiN24」を開発したと発表した。南西諸島で通常1、2月に集中するサトウキビの収穫作業のピークが緩和できる。同センターは「普及すれば農家は冬場に手が空き、ほかの野菜栽培に労力を費やせる」としている。

 同センターによると、国内のサトウキビ生産は種子島(鹿児島県)以南の南西諸島で行われている。従来の主力品種「NiF8」は栽培時期にかかわらず1、2月に収穫のピークを迎える。

 南西諸島では、気温が低い冬場が野菜栽培に適している。サトウキビの繁忙期と、ほかの野菜栽培期が重なっており、生産性向上のため、サトウキビの早期収穫が課題の1つとなっていた。

 「NiN24」は8、9月に種子を植えると、翌年11月には基準糖度を超えて収穫できるのが特徴。「NiF8」と比べて収穫できる茎数は減るが、1本当たりの重量は増し、サトウキビから産出される砂糖の量は約1割増加する。

 さらに、早期収穫のメリットとして(1)収穫後の茎から芽が出る「株出し」が早くなり、台風や干ばつの多い7、8月には耐性のある茎に成長する(2)製糖用機器を長期間、有効に活用でき、操業コストを下げられる‐などがある。

 同センターは9月18日、農林水産省に品種登録を出願。沖縄県が奨励品種に採用しており、3、4年後には「NiF8」の置き換え品種として約200ヘクタールの栽培を見込んでいるという。

 同センターの杉本明研究管理監は「新品種は、サトウキビの生産サイクルを効率的にできる。農家にとっても、サトウキビに手間を取られず、農業の幅が広がる」と期待を込めている。

by deracine69 | 2007-10-04 10:08 | 社会  

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