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ついに司直のメスが入った「オリックスの利権ビジネス」

9月21日10時0分配信 日刊ゲンダイ

 小泉・竹中の規制緩和路線でボロ儲けしたオリックスに司直のメスが入ろうとしている。

 民間資金を利用したPFI方式の病院として注目を集めた「高知医療センター」の施設工事を巡る贈収賄事件だ。今月16日に高知県警に逮捕されたのは、オリックス・リアルエステートの元従業員、松田卓穂(68)と矢倉詔喬(64)。前院長で業界の有名人、瀬戸山元一(63=16日に収賄で逮捕)にプラズマテレビや家具など約250万円相当のワイロを贈り、病院施設の施工に有利な取り計らいを頼んでいた。

 瀬戸山は06年3月に辞めていて、ワイロが贈られたのは04年12月~05年1月のこと。古い話を県警が手がけた裏には、もちろん、それなりの理由がある。

「この事件はケチな贈収賄で終わるような話ではありません。瀬戸山は島根県立中央病院の院長時代、世界初の電子カルテを導入して、斬新的な病院経営で知られた有名人。目をつけた橋本大二郎知事が引っ張ってきて、高知県立病院と市民病院を統合してつくった医療センターを任せたんです。しかし、不可解なことが多すぎる事業でした。新病院はPFI方式を施設だけでなく病院運営にも取り入れた。業者選定の際、米国の会計事務所はオリックスとは違うグループを推したのに、唐突にオリックス、竹中工務店のグループが出てきて巻き返したんです。おいしい事業で、病院側はオリックス・リアルエステートなど11社が出資した特別目的会社と30年契約で、病院施設建設と給食、医療材料の調達などを任せる事業契約を結んだ。病院本体は赤字でも、11社は損をしない。運営にカネがかかっても、11社の息がかかった業者は変えられない。案の定、病院本体は赤字続きです」(司法関係者)

 そうしたら、瀬戸山が体調不良を理由に逃げるように辞任。運営会社の役員もすっかり代わってしまった。そこに司直のメスが入ったのである。

「『小泉規制改革』を利権にした男 宮内義彦」の著者の有森隆氏はこう言う。

「瀬戸山と橋本知事はどういう関係だったのか。そこにオリックス本体はどう関わるのか。実は、この事件は東京地検も調べている。担当検事が現地に入っているんです。事件化するのかと思ったら、橋本知事が次期県知事選不出馬を表明した。今後の捜査は注目です」

 ジャーナリストの森功氏によると、「捕まった松田は宮内氏と近く、取り調べでは橋本知事との関係をしつこく聞かれている」という。スネ傷の連中は震えている。

by deracine69 | 2007-09-21 10:00 | 経済・企業  

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