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「泣きたいのはこっち」 涙の橋下知事に反響続々

4月18日12時37分配信 産経新聞

 大阪府の橋下徹知事が、府内43市町村の首長に対して府改革プロジェクトチーム(PT)案を説明した17日の意見交換会で、知事が「大阪を立ち直らせたい」と涙を見せた17日のやりとりについて、相次いで意見が寄せられた。知事の涙を好意的に受け止める声がある半面、「感情で税金の使い道を決めるな」といった意見も。連載にはすでに600通を超えるファクスやメールなどが寄せられているが、知事と首長たちが直接議論した意見交換会はとりわけ注目度が高かったようだ。

 《知事には泣くほどの真剣さがあるということが伝わってきた》との意見を寄せたのは大阪市淀川区の元メーカー勤務の男性(68)。《泣いては議論ができないという人もいたが、笑っていては真剣な議論はできない》

 別の男性も《市町村にお金がいるという事情は分かるが、カラの金庫の前でお金をくれといってもない袖は振れない。橋下知事は妥協せず大阪府の大掃除を徹底的にしてほしい。ここは府民が我慢するしかない》としていた。

 知事にPT案の再考を求める市町村長たちの姿も報道されたが、門真市の女性(67)は《橋下知事は財政再建しようと必死なのに、市長たちは自分たちを助けてもらうことしか考えていない》と記していた。双方の対決が、改革を進めようとする橋下知事と、それにストップをかける“抵抗勢力”という構図に映ったようだ。

 ただ、大阪府内の元自治体助役の70代男性は《知事は民間人的発想で進めようとしているのに、市町村長は今までの発想から抜け出せず、既得権益の擁護一辺倒の感じがした》と知事のスタンスを支持する一方で、涙については《感情で税金の使い道を決めるなといいたい。涙でなく理屈で相手を説得、納得させてほしい》と厳しかった。

 大阪市内の50代男性も知事に批判的。《泣いてしまえば、すべてがパフォーマンスにしかみえなくなる。茶番のようで見ていてアホらしかった。知事の号令で市町村が大幅な軌道修正をすれば大変な作業になり、人件費をはじめ相当の費用がかかるはず。その費用も明らかにしてほしい》とした。

 さて、泣いた知事自身は涙の訳を「覚えていない。(米大統領予備選の集会で涙を見せた)ヒラリーさんと同じなんじゃないですか」などとはぐらかしたが、市町村長たちの反応はかなり手厳しかった。

 池田市の倉田薫市長は「泣いたら話ができなくなる。泣きたいのはこっちの方だ」。能勢町の中和博町長は「あれが本当の涙なら、かなりの役者」。大阪市の平松邦夫市長も「正直、意外だった。びっくりした」と話していた。

 一方、寄せられた意見の中には、市町村に負担をかける前にまず、府議会改革をすべきという声も目立った。大阪市内の自営業の男性(52)は《橋下知事は、自民党・公明党の後押しを受けて当選したので、言いにくいと思いますが、府はまず議員定数を大幅に減らすべきです。それをしないと市町村も納得しないと思います》と訴えていた。(河)

by deracine69 | 2008-04-18 12:37 | 社会  

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