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公取委がJASRACに立ち入り検査、私的独占の疑いで

4月23日12時25分配信 読売新聞

 テレビで放送される音楽の使用料をめぐり、社団法人・日本音楽著作権協会JASRAC、東京都渋谷区)が放送局との間で同業者の参入を阻害するような契約を結んでいたとして、公正取引委員会は23日、独占禁止法違反(私的独占)の疑いでJASRACを立ち入り検査した。

 音楽の著作権管理は2001年10月の著作権管理事業法施行で新規参入が可能になったが、JASRACは著作権数で圧倒、依然として業界で支配的な地位を占めている。【関連記事

【参考】 「JASRAC」笑いのめすビデオ YouTubeで人気 (2007年2月17日 J-CASTニュース)




<独禁法違反>公取委、JASRAC検査 音楽料金制度で
4月23日15時1分配信 毎日新聞

 音楽著作権を管理する社団法人「日本音楽著作権協会」(JASRAC、東京都渋谷区)が同業他社の新規参入や事業展開を困難にさせていた疑いが強まり、公正取引委員会は23日、独占禁止法違反(私的独占)の疑いで、JASRACを立ち入り検査した。テレビ、ラジオ局との間で、実際に音楽を使用しなくても一定の料金を徴収する契約を交わしており、この契約が同法違反に当たるとみている模様だ。

 問題とされている契約は「包括的利用許諾契約」と呼ばれ、利用回数とは無関係に事業収入の1.5%を放送局側から徴収する。放送局側は同業他社が管理する音楽を使用するとさらに費用がかかるため、他社の排除に当たる疑いがあるという。

 著作権管理は従来、JASRACだけが行っていたが、規制緩和の一環で01年10月、著作権等管理事業法が施行され、文化庁に届け出れば新規参入できるようになった。同庁によると、こうした業者はJASRAC以外に7業者あるが、約264万6000件の音楽著作権物(06年度)のうち約261万4000件をJASRACが管理している。

 JASRAC広報部の話 全面的に協力しており結果を踏まえて対応を検討したい。


音楽著作権、私的独占疑い 公取委、JASRACに立ち入り
2008/04/23 13:40 共同通信

 日本音楽著作権協会(JASRAC、東京)が音楽の著作権管理で放送局と包括利用契約を結び、新規事業者の参入を妨害する形になっているとして、公正取引委員会は23日、独禁法違反(私的独占)の疑いで立ち入り検査した。

 音楽著作権管理事業は、JASRACなどの事業者が作曲家、作詞者などの著作権者に代わって曲の使用を許諾。使用者から徴収した使用料を著作権者に分配し、手数料を受け取る仕組みになっている。

 関係者によると、JASRACはテレビやラジオなどの放送局と、曲の使用頻度に関係なく放送事業収入の一定率を使用料として受け取る「包括的利用許諾契約」を締結。大量に曲を使う放送局の使用状況は把握しにくいことから、1979年に制度が導入された。

 2001年に音楽著作権管理事業への参入は登録制になったが、放送局側は圧倒的シェアを占めるJASRACの曲が使い放題。ほかの事業者が著作権を管理する曲を使う場合には追加支出が生じるほか、著作権者も曲が使われにくい事業者を敬遠する結果、参入は困難となり、私的独占の疑いが持たれている。

by deracine69 | 2008-04-23 12:25 | 経済・企業  

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