人気ブログランキング | 話題のタグを見る

台湾が人民元解禁へ、7月に中台直行便も…次期副総統会見

4月24日3時5分配信 読売新聞

 【台北=石井利尚】台湾の蕭万長・次期副総統(69)は23日、台北で本紙と会見し、5月20日の馬英九・新政権発足後、早期に中国通貨・人民元の両替を解禁するとともに、7月に中台直行チャーター便の週末運航と中国人観光客の受け入れ解禁を同時実施できるとの見通しを明らかにした。

 蕭氏が当選後、日本の報道機関と会見するのは初めて。

 蕭氏は新政権で対日、対中政策を実質的に取り仕切る立場になると見られる。会見で蕭氏は、1999年から中断している中台対話の再開時期について、「6月」との見通しを初めて明示し、直行便と観光客は「技術的な討議は済んでいる。政治的な決断だけだ」と述べた。

 中台関係改善に自信を示す理由について、蕭氏は、4月12日に中国・海南島で行った胡錦濤・中国国家主席との会談で「前向きな回答を得たため」と説明。中国側は「一つの中国」など「敏感な政治問題を提起しなかった」ことを明らかにした。

 人民元の両替、流通は、中国大陸に隣接する金門島などを除いて禁止されているが、中国人客受け入れに合わせて解禁を急ぐ意向だ。蕭氏は、中台直行便が乗り入れる空港を現在の2か所から台中や台東など最大7か所に増やすと言明。8年間で総額約4兆台湾ドル(約13兆6000億円)を投じる大規模建設事業に関連して、中国資本を解禁する方針を確認した。

 中国が2005年に台湾への贈呈を表明した2頭のパンダについて「大歓迎。民間の友好交流になる」と述べ、受け入れ準備を進める考えを示した。陳水扁政権は受け入れを拒否していた。

 蕭氏は対日関係について、日本と経済連携協定(EPA)締結を目指す一方、台湾域内路線に使用する台北・松山空港と、羽田空港を結ぶシャトル便就航を推進する考えを示し、「民進党政権下で進んだ台日関係を継続、発展させる」として関係強化に意欲を見せた。

 台湾も領有権を主張する尖閣諸島を含む海域での漁業問題については、「(主権に絡む)論争は棚上げし、双方が利益を得るようにする。台日関係に影響させてはいけない」と述べた。

by deracine69 | 2008-04-24 03:05 | アジア・大洋州  

<< <熱烈非歓迎>「中国人観光客の... さくらパパ、国会で質問デビュー... >>