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「H5N1型」鳥インフル 人への感染はまれ 「変異型」発生警戒

5月1日8時1分配信 産経新聞

 検出されたH5N1型ウイルスについて、厚生労働省は「人への感染可能性は極めて低い」と、近隣に冷静な対応を求めている。

 厚労省や国立感染症研究所によると、H5N1型ウイルスは、自然界の鳥には広く存在するが、本来、人には感染しないと考えられている。H5N1型を体内に取り込む受容体が、人には備わっていないからだ。世界的にも、野鳥から人へのH5N1型の感染はこれまで報告されていない。

 ここ数年、東南アジアなどでニワトリなど家禽(かきん)類から人へのH5N1型の感染が散見される。これらは、「庭で家禽類を飼ったり、家禽の売買にたずさわるといった“極めて濃厚な接触”があった場合に限られている」(専門家)のが実態だ。

 そのため、厚労省は、今回の検出についても「念のため」に「衰弱や死亡したりした野鳥をみつけた場合、直接触れないこと」といった注意喚起をするにとどめている。

 厚労省やWHO(世界保健機関)の懸念は、強毒型のH5N1型ウイルスが突然変異を起こし、人から人への感染能力を持つ「新型インフルエンザ」。パンデミック(世界的大流行)を起こす恐れがあるためだ。

 インフルエンザウイルスは構造が簡単なため、突然変異を起こしやすい。濃厚接触によって感染した人の体内や、トリと人の両方のウイルスの受容体を持つブタの体内で、H5N1型ウイルスが人に感染しやすいウイルスと交雑し、「新型インフルエンザ」に変容する可能性が危惧(きぐ)されている。WHOは「現在はパンデミックの警戒期」と警告。厚労省は、大流行した場合には国民の4分の1が感染、2カ月間で最大64万人が死亡すると想定。予防ワクチンや薬の備蓄を進めている。

by deracine69 | 2008-05-01 08:01 | 社会  

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