反仏続く中国 カルフールの対抗策は次々不発
2008年05月01日11時04分 朝日新聞【北京=峯村健司】パリで起きた北京五輪聖火リレーへの妨害に反発する中国の市民らが、仏系大手スーパー「カルフール」への不買運動を1日から始めるようインターネット上で呼びかけていたが、同日朝現在、北京市内の各店では抗議デモなどの目立った動きは起きていない。
開店準備をしていた男性店員(25)は「店員も製品もほとんどが中国製。冷静な対応をしてほしい」と言葉少な。
中国政府は「中仏関係の安定と発展を維持すべきだ」と冷静な対応を呼びかけ、インターネット上で不買を呼びかける書き込みは削除するなど、抑え込みにかかった形だ。
一方で、同社が事態の収拾を目指して打ち出した特別セールなどの対策は市民の不興を買い、失敗している。
新華社通信によると、カルフール中国地区幹部は29日、記者会見を開き、事前に予告していた1日からの「最大5割引き」セールの中止を発表した。ネット上で「愛国心を金で買おうとしているのか」などの批判が出たためだ。
さらに同社が五輪支持をアピールしようと店員に着用させた北京五輪のロゴ入り帽子についても、五輪組織委員会から「権利侵害だ」とクレームがつき、断念した。
by deracine69 | 2008-05-01 11:04 | アジア・大洋州