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橋下知事、府職員の人件費削減批判に反論 感情的になる場面も

5月7日23時50分配信 産経新聞

 大阪府職員でつくる府労働組合連合会(府労連)と府関連労働組合連合会(府労組連)は7日、橋下徹知事に、知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)の財政再建プログラム試案(PT案)に盛り込まれた職員や教職員の人件費の削減を実施しないことなどを求める要請を行った。橋下知事が感情的に反論する場面もあり、終了後、知事は「『職員の人件費削減は最後だ』という話が出たが、私の認識とは違う」と述べた。

 府労連は、今年度に1100億円を削減するとしたPT案は府民への影響が大きく、人件費の削減は職員の受忍限度を超えていると指摘。PT案が掲げる年間600億円の人件費を削減するには、平均15%以上の賃金カットが必要で、大卒の初任給が17万円、高卒は14万円になる-という試算を示した。さらに、「府が財政健全化団体や財政再生団体に陥ったかのような案」とPT案を批判した。

 これに対し、橋下知事は「今、手を打たなければ、負担の先送りになる。借換債の増発などの禁じ手をやめるという最低限のことをやろうとしているに過ぎない。職員の給料への反映もやむを得ない」と述べた。

 一方、府労組連は府の実質交際費比率や地方税収入を例に、「今年度に1100億円を削減しなければ、ただちに財政健全化団体になるとは思えない」と主張。PT案の撤回のほか、35人学級の存続や職員、教職員の賃金削減を行わないことを求めた。橋下知事は「府民にも痛みを伴う試案なので、府民と同等かそれ以上の痛みをこうむらないと、納得してもらえない」などと反論した。




橋下知事、大阪府労働組合連合会などと一問一答
5月7日23時52分配信 産経新聞

 橋下徹知事と府労働組合連合会、府関連労働組合連合会との7日の主なやり取りは次の通り。

 【府労連】

 知事 「人件費削減は、行政の長である私の不徳の致すところ。民間では、危機的になったら人件費を削減する。公務員は同じような水準の給料をもらってきたツケが出ている」

 府労連 「『改革に協力しない』とは言っていない。ソフトランディングが必要だ」

 知事 「人件費のみを削減するとは言っていない」

 【府労組連】

 府労組連 「今年度1100億円を削減することにこだわる必要はない」

 知事 「次の世代にきれいな形で大阪を引き渡すのが私の使命だ」

 府労組連 「むちゃくちゃだ」

 知事 「多くの府民は府を立て直してほしいと期待している」

 府労組連 「福祉や医療も削られる。年間400億円、500億円の削減で済ませるシミュレーションを指示すべきだ」

 知事 「僕が1100億円の削減を言い出したわけではないが、われわれの世代が泥をかぶるべきだ。対案を示してほしい」

by deracine69 | 2008-05-07 23:50 | 行政・公務員  

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