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ポスト福田 『5氏眈々』 交代論、サミット後にも

2008年5月5日 07時12分 東京新聞

 「ポスト福田」候補たちの動きが、活発化している。衆院山口2区補選の敗北やガソリン税(揮発油税など)の暫定税率をめぐる混乱で、福田首相の求心力が大幅に低下。「福田首相では衆院選は戦えない。主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)後には、首相交代論が出てくるのではないか」との観測が自民党内で出ているためだ。 (渡辺隆治)

■麻生氏 融和優先 地力養う

「自民党の中が右往左往するのは断固避ける必要がある」

 ポスト福田の最右翼とされ、四回目となる総裁選出馬を明言している麻生太郎前幹事長(67)は、補選敗北翌日の四月二十八日の派閥総会でこう強調した。

 政府・与党が民主党の攻勢に苦しんでいる最中に「反福田」を鮮明にすれば、民主党を利するだけでなく、首相を支える最大派閥・町村派の恨みを買う。麻生氏としては当面、目立つ動きを控え、地道に力を養う方が得策だと判断している。

 実際、一昨年十二月に十五人で発足した麻生派は現在、二十人にまで拡大。地方の講演にも精力的に足を運び、支持者の拡大に余念がない。

■与謝野氏 首相批判で急浮上

 ポスト福田として急浮上したのが与謝野馨前官房長官(69)。与謝野氏は首相の知恵袋的な存在だったが、最近は批判的な言動が目立つ。一日の民放番組でも「首相は財政再建など、大きな課題を国民に訴えることが必要だ」と苦言を呈した。

 ときを合わせたように、消費税率10%などの持論を盛り込んだ初の著書を出版。「総裁選出馬の布石か」との観測が流れた。

 与謝野氏を囲む議員の勉強会も活動を活発化させる予定で、待望論が広がる可能性がある。

■議連結成 活動盛ん

小池百合子元防衛相(55)は、三月下旬に中川秀直元幹事長と中国を訪問。四月一日に中川氏とともに「京都議定書目標達成議連」を結成するなど華やかな活動を続けている。

 四月九日に小泉純一郎元首相(66)、民主党の前原誠司副代表らと会食した際、小泉氏は小池、前原両氏の名を挙げて「ここには二人も首相候補がいる」と発言したとされる。初の女性首相誕生となれば、国民の人気が沸騰する可能性は高い。

 ただ、所属する町村派の幹部は「派として推すなら、町村信孝官房長官。誰も小池氏を応援しない」と冷ややかで、支持が広がるかは不透明だ。

■発言増え 脈あり?

小泉氏は再登板を明確に否定しているが、待望論は根強い。首相退任後控えていた会合や講演を解禁して、解散時期などについて積極的に発言していることが「再登板の脈がある」(若手)との観測を生んでいる。

 ただ、「ねじれ国会の与野党攻防で『政局の小泉』の血が騒ぎ、黙っていられなくなっただけ。再登板の気はない」(ベテラン)との見方がもっぱらだ。

■アピール不足の声

前々回の総裁選に出馬した谷垣禎一政調会長(63)については「要職に就いたのにアピールが足りない」と厳しい意見が多い。谷垣、古賀両派が十三日に合流した後、新派閥内で総裁候補としての地位を固める必要もある。

by deracine69 | 2008-05-05 07:12 | 政治  

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