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爆載トラクターで闇賭場に突入、47人死傷 中国、五輪テロとの憶測も

5月21日20時43分配信 産経新聞

 【北京=川越一】中国浙江省温州市で今月17日、17人が死亡、40人が負傷する爆発事件が起きた。公安当局の調べでは、賭博絡みの報復によるものだが、当日は、同市で北京五輪の聖火リレーが行われており、四川大地震で揺れている中国国民の間では「五輪を狙ったテロ攻撃か?」などの憶測が飛んでいる。

 中国国営新華社通信によると、17日午後1時54分(日本時間同2時54分)、温州市竜湾区竜華村でビルの前に駐車していたマイクロバスが爆発した。当初は交通事故とされていたが、その後の調べで、前日、闇賭博で約1000元(約1万5000円)負けた54歳の男が、盗んだトラクターに爆薬を積んで賭場に乗り込もうとして、入り口近くに駐車してあったマイクロバスと乗用車に“体当たり”を試みているうちに引火したことが明らかになった。爆発による被害は半径63メートルにわたったという。

 当局はテロ攻撃の可能性を否定したが、事故が後に爆発事件と訂正されたり、同省政府が事件を重視して同市委書記らを現場に急行させるなど、不自然な部分が目立った。普通の村民であるはずの犯人の自宅からは黒色火薬や信管、導火線などが押収されており、インターネット上には「テロ?」「現在の国家の状況からみてチベット独立派が絡んでいるに違いない」などの憶測が乱れ飛んだ。

 5日には上海市で路線バスの火災事故により3人が死亡。独立運動組織「東トルキスタン・イスラム運動」が5月に北京五輪を標的にしたテロを計画していたと報じられていた。犯人自身が爆発で死亡していることも、「自爆テロ」を連想させたようだ。

 国際刑事警察機構(インターポール=ICPO)のロナルド・ノーブル事務総長は4月、北京市で開かれた北京五輪警備国際会議で「(北京五輪がテロの標的となる)現実的な可能性がある」と述べた。会議の中で中国公安省関係者は、「東トルキスタン・イスラム運動」「国際テロ集団」「チベット独立派」「社会を不安に陥れるようにしている連中」などをテロを引き起こす可能性がある集団に挙げている。

by deracine69 | 2008-05-21 20:43 | アジア・大洋州  

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