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<中国バス爆破>「五輪前テロに違いない」 市民生活に影

7月22日11時13分配信 毎日新聞

 【昆明(中国雲南省)鈴木玲子】中国雲南省昆明市で16人が死傷した連続バス爆破事件は、発生から一夜明けた22日も市民生活に影を落とした。爆発が朝の出勤時間に起こったことから、22日早朝は雨にもかかわらず路線バスの乗客は少なく、通勤する市民も「北京五輪を前に狙ったテロに違いない」と口々に不安を語った。

 現場は同市中心部を左右に貫く目抜き通り。最初の発生現場から省政府庁舎までは2.5キロほどの距離だ。事件後、インターネットなどで「死者は3人」などの情報が流れたことから、地元テレビは軽率な情報をメールなどで流さないよう市民に冷静を保つよう呼びかけている。

 事件はいずれも54路線のバスで発生した。同路線のバスは運行が再開されたが、空席が目立つ。1件目の爆発が起きたバス停では、警察車両が止まり、警官約10人が警戒に当たっていた。バスを待っていた会社員の男性(23)は「治安が強化されているのでむしろ大丈夫だろう」と語ったが、別の女性は「本当は乗りたくないけど、これに乗るしかない」とあきらめ顔で54路線のバスに乗り込んだ。

 現場近くの店はほとんどシャッターを閉じたまま。雑貨店の店主は「また起こるんじゃないかと不安でたまらない」と小声で話した。近くに住む男性(58)は「雷が落ちたんじゃないかと思うほどのものすごい音だった。こんなことは二度と起きないでほしい」と振り返った。

 一方、雲南省公安庁の調べで、最初の爆発はバスの前方で、2件目はバスの後方で発生し、いずれも硝酸系の爆薬が使われていたことが判明した。

by deracine69 | 2008-07-22 11:13 | アジア・大洋州  

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