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夏を快適に 入浴法 眠りやすい効果 冷房も抑制

7月30日10時40分配信 産経新聞

 ≪足の血行促進≫

 冬場はゆっくりとお風呂に入っても、夏場は暑いためシャワーで済ますという人は少なくないはず。しかし、東京ガス都市生活研究所の興梠(こおろき)真紀主幹研究員は「お湯につかることは、夏を元気に過ごすための重要なポイント」と指摘する。冷房による悪影響を、知らず知らずのうちに受けているのが理由だ。

 クールビズの普及に伴い、オフィスでは室内温度を高めに設定する傾向が強い。その場合、上半身は暑く感じたとしても足の指先は冷え、血行が悪くなるケースは少なくない。特に女性に目立つという。放置しておくと他の病気を引き起こす要因となりかねないだけに、入浴で身体の調子を整えるといった習慣を身につけることが必要となる。

 同社が推奨する入浴法は、みぞおちの辺りまで、ぬるめのお湯を張り、20分程度を目安につかる半身浴。「血行量が促進されてリラックスにつながる」(興梠主幹研究員)点が売り物だ。お湯の温度は夏場だと37度で十分だ。

 また、ぬるめのお風呂にゆっくりとつかった場合、眠りに陥りやすくなる効果も持つ。夏場の夜は眠りが浅くなりがち。特に熱帯夜などは夜中に目が覚めて冷房を付けたりするケースも頻繁にあるが、こうした問題の改善にもつながりそうだ。子供と一緒にお風呂に入ることもお薦め。いつも以上にコミュニケーションが図れ、結果としてゆっくりと入り、リラックス効果を生み出すからだ。

 ただ、夏場の入浴では上がった後の汗に悩まされ、ついつい、冷房を低い温度に設定して涼みがちだ。しかし、興梠主幹研究員によると「汗は色々な成分とともに体内から出るので、出るものは出した方がよい。また、急激に冷やすと肌の乾燥の要因となる」。このため自然の風や扇風機、緩めの冷房によって汗が落ち着くのを待って、バスタオルでふくことがお薦めだ。これによって省エネと二酸化炭素(CO2)の削減にもつながる。

 ≪薄荷湯で汗半分≫

 入浴を楽しみたいけど、できるだけ汗をかきたくない-。こうしたニーズに応えるのは、ミントの仲間で日本で取れる薄荷(はっか)だ。

 薄荷はメントールという成分が多く清涼感が強いことから、歯磨きやせっけんなどの香料、頭痛薬などにも使われている。漢方の薬局で購入できるが、品切れの場合はミントでも代用できるという。

 具体的な作り方は約30グラムを布袋に入れて上から約2リットルの熱湯をかけて15~20分ほど蒸らす。その汁と布袋を浴槽に入れて、よくかき混ぜる。東京ガスがまとめた小冊子「季節のお風呂十二カ月」によると、入浴後10分間の総発汗量は普通のお湯に比べ薄荷湯が約半分。しかも血行促進や保温といった効果は十分にある。(伊藤俊祐)

by deracine69 | 2008-07-30 10:40 | 社会  

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