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フィリピン・ミンダナオ島、戦闘激化で人道危機の懸念

2008年08月12日 14:21 AFPBB News

 【8月12日 AFP】フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島の北コタバト(North Cotabato)で起きた政府軍と反政府勢力モロ・イスラム解放戦線(Moro Islamic Liberation Front、MILF)との戦闘激化に伴い、国連(UN)は12日、避難民への食料援助を開始した。

 前週から続く戦闘で、政府軍は12日、迫撃砲や軍用ヘリコプターなどで、MILFの拠点に激しい攻撃を加えており、これまでに住民16万人が避難を余儀なくされている。

 こうした事態をうけ、世界食糧計画(World Food Programme、WFP)は同日、避難民向けにコメ400トンの空輸を始めた。また、国連の人権委員会も、政府軍とMILFの双方に戦闘を停止し人道危機を回避するよう求めた。

 フィリピンの国家災害調整委員会(National Disaster Coordinating Council、NDCC)によると、43か所に設置された避難所は、持てるだけの所持品を手に逃れてきた市民らであふれている。避難民の多くは女性や子どもたちで、食糧不足による健康の悪化が懸念されるという。

 フィリピン政府は、MILFとの和平合意について、最高裁による調印差し止め命令で一時的に停滞しているが、引き続き調印に向けた動きを進めていくとの方針を示した。(c)AFP/Jason Gutierrez

by deracine69 | 2008-08-12 14:21 | アジア・大洋州  

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