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ノムさん「投手出身の監督は視野が狭い」

8月25日7時0分配信 スポーツニッポン

 【北京五輪・野球】楽天・野村監督とソフトバンク王監督が試合が雨天中止となったKスタ宮城の室内練習場で星野ジャパンの“緊急反省会”を開いた。

 王監督の登場前に野村監督は「仲良しグループはダメ。ピッチャー出身の監督は視野が狭い。データも長いこと集めてたやん。宝の持ち腐れじゃないの。オレなら使い切る」とバッサリ。王監督が加わると、さらに「まず、3、4、5番がしっかりしないと。あとは枝葉。故障者も多かった」とぼやいた。WBCで監督経験がある王監督は「メンバー編成は難しい。24人しか選べないのは大変」とフォローした。

 最後は王監督が「まあ、見ていると“ああしておけば、こうしておけば”が出てくるんですよ」と諭すようにポツリ。これには野村監督も納得したようで「さすが人格者。これが(通算本塁打)200本の差だな」と周囲を笑わせた。


野村監督&王監督がメダル逸憂い“座談会”
8月25日8時1分配信 サンケイスポーツ

 Kスタ宮城で24日に予定されていた楽天ーソフトバンク16回戦は、雨のため中止。室内練習場では、野村克也監督(73)と王貞治監督(68)が、即席の“座談会”を始めた。テーマはもちろん北京五輪でメダルを逃した星野ジャパンについてだったが…。果たしてその中身は!?

 室内練習場のベンチで大御所が向かい合った。楽天の練習後も報道陣の囲み取材を受けていた野村監督に、王監督があいさつに訪れた。隣に腰掛けると、第一声はやはり北京五輪の話題だった。

 「残念でしたね。まあ仕方ない。ああいう戦いは本当に難しい」。06年WBCの監督を務め、国際舞台の厳しさを知っている王監督はしみじみ。一方の野村監督も、「難しいな。チーム編成も、普段から接していない選手だと気心が知れない」と深くうなずいた。

 両監督の共通する感想は打線の不振。野村監督は、「主軸さえ決まればあとはすんなりいくんだけどな。やっぱり左の大砲が1人くらいほしかった」と迫力不足を不振の原因に挙げた。メンバー発表後から、松中(ソフトバンク)が選ばれなかったことに疑問を感じており、この日は松中本人に「なんで五輪に行かなかったんだ?」と問いかける場面もあった。

 王監督も、「初対戦の投手を打つのは難しいけど、それでも他の国には本塁打を打たれた。ウチの投手(和田、杉内)もいい投球をしながら本塁打でやられた」とパワーの差を感じた様子。さらに自軍の川崎が左足甲を痛めたこともあり、「向こうに着いてからケガをした選手も多いが、ケガ人が出たら直前でもメンバーを変更できるルールにしないと」と、嘆いていた。

 この“座談会”前には、「(代表首脳陣を)仲良しグループにした時点でダメだと思った」と痛烈な批判もしていた野村監督。「若い指導者が育っていないから、次(09年WBC)の監督がいないね。野村ジャパン? オレにはスーパースターは束ねられない。語呂も悪いよ」。球界最年長監督は日本野球の将来を憂えずにはいられない。


ノムさん「視野狭い」星野監督をバッサリ
8月25日10時0分配信 日刊スポーツ

 楽天野村克也監督(73)が24日、北京五輪でメダルなしに終わった星野ジャパンに「毒ガス」攻撃を展開した。この日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)が雨天中止。06年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制した王貞治監督(68)と五輪談議。日本代表星野仙一監督(61)の戦術、起用法などに「投手出身の監督は視野が狭い」とバッサリ。日本シリーズ5回出場で3度の日本一に輝いている名将が、持論を展開した。

 屈辱の完敗から一夜明け、星野ジャパンに短期決戦を知り尽くした野村監督が、まるで自身が代表を率いているかのように持論を展開した。話し続けるうちにボルテージが上がると、星野、山本、田淵の首脳陣について「仲良しグループにした時点でダメだと思ったよ」とチクリ。もちろん黙っていられなかった。

 (1)メンバー選出 これまでも「なんで松中を入れんのや」と話してきたが、松中本人と顔を合わせると「あんたが行ってたら勝ててる」とニヤリ。打線の不調が敗因の1つ。星野監督は右の長距離砲にこだわったが、WBCも経験した左の大砲不在は納得できなかったようだ。

 (2)データの活用法 短期決戦だからこそ、相手のデータをいかに活用するかが重要になる。自ら「野村ID」でならしたからこそ、余計に気になった。「準備期間が少なかった? データを集めてたじゃないか。使い切れてないんじゃないの? 宝の持ち腐れだよ」とバッサリ。序盤でリードしながら、中盤で手痛い1発を浴びるシーンも度々見られた。「(配球を)間違えなければ本塁打は防げるもの」という信念を持ち、データの使い方には疑問を感じていたという。

 (3)起用法 短期決戦では、選手の好不調の見分けが勝敗を大きく左右する。5敗中3敗を喫した岩瀬の起用にも首をひねった。「岩瀬は今年よくないよ。オープン戦から見てたけど、スピードなかったし」と分析していた。長いシーズンとは違い、短期決戦では1つのミスが致命傷。波に乗る選手、乗れない選手の使い分けの重要性を説いた。

 (4)戦術 川崎、西岡ら俊足の選手が故障を抱えながらのプレーだった不運もあった。それでも「今の野球は機動力がないと戦えない。そういう選手が少なかった気がする。今はどこの国もクイック(モーション)も早くなってるから」。データの少ない他国の投手はそう簡単に攻略できない。ならば足で揺さぶりをかけるのが常とう手段だ。“日本らしさ”が見えないまま、パワー野球に屈したことが腹に据えかねたようだ。

 試合中止が決まると、報道陣の前で王監督と約40分の“公開座談会”。開口一番、「五輪、残念だったね」と言えば、王監督も「1つ負けたらおしまいですから」と、極度のプレッシャーを受けたWBC優勝監督らしく気づかった。来年3月には第2回WBCが控えている。「おれは月見草だから。(監督として)スーパースターを束ねきれないよ」とサラリとかわした。これまで五輪の話題を多く語ることはなかったが、突然の独演会だった。【小松正明】

by deracine69 | 2008-08-25 07:00 | スポーツ  

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