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<中国人実習生>給与改善求めトラブル…帰国無理強い

8月27日2時30分配信 毎日新聞

 山梨県昭和町のクリーニング会社「テクノクリーン」(内田正文社長)で働いていた30代の中国人女性実習生6人が、最低賃金を下回る給与の改善を求めたところ、同社が6人を無理やり帰国させようとしてトラブルとなり、実習生3人が骨折などのけがをしていたことが分かった。3人は傷害容疑での刑事告訴を検討。最低賃金との差額の未払いは、労働基準法に違反するとして、労働基準監督署へ申し立てる方針。【外国人就労問題取材班】

 実習生によると、6人は05年12月、外国人研修・技能実習制度で来日。研修後、06年12月から実習生として勤務した。午前8時半~午後5時半まで働いて月給5万円。平日は午前0時まで残業し、土、日に働くことも多かったが、残業代は時給350円(今春からは450円)だった。一方、会社側は毎日新聞の取材に対し、残業代の額を認めたうえで「月給は11万8000円払っていた」と回答。少なくとも残業代は同県の残業代の最低賃金(時給換算で831円)を大幅に下回っていた。

 6人は今月20日、正規の報酬を支払うよう書面で要請。内田社長は2日後に回答すると約束した。ところが22日午前7時半ごろ、社長は社員ら約10人を伴い、社員寮で寝ていた6人を用意したマイクロバスに無理やり乗せ、成田空港に連れて行こうとした。実習生が抵抗し、空港行きは中止されたが、その際、実習生1人が寮の2階から飛び降り左足骨折。他の2人ももみ合いで腕に打ち身や擦り傷を負った。

 3人はその後、外国人研修・技能実習生を支援する「全統一労働組合」(東京都台東区)に保護された。残る3人は24日、同社関係者に連れられ成田空港から帰国した。

 内田社長は25日、同労組を訪れ「相手が日本人なら(無理に連れて行くことは)しなかった。高額の未払い金を要求されて、交渉できないと思った。けがをさせて申し訳ない」と謝罪した。

 保護されている胡菊花さん(35)は「自尊心が傷ついた。日本人と同じように人間として扱ってほしかった」と話している。

 法務省入国在留課は「賃金未払いや人権侵害などは不正行為に該当し、3年間の受け入れ停止処分に当たる可能性がある」としている。

by deracine69 | 2008-08-27 02:30 | 社会  

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