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<金融危機>日銀は同調見送り…超低金利、利下げ余地限られ

10月8日23時50分配信 毎日新聞

 日銀は8日、米欧の協調利下げに支持を表明したが同調は見送った。現行の政策金利が年0.5%と超低水準で利下げ余地が限られていることや、国内の金融システムが米欧に比べ健全なことを考慮したためだが、金融危機が長引けば日銀が利下げを迫られる可能性もある。

 8日夜に会見した日銀の山口広秀理事は「日銀は追加緩和策が必要という認識はない。米欧から利下げへの協調要請はなく、金融政策は各国の事情で判断する」と強調した。

 日本の消費者物価指数は8月も前年比2.4%上昇と日銀が「物価安定の目安の上限」とする2%を超え、白川方明(まさあき)総裁は「景気と物価の双方に目配りが必要」と語ってきた。9月からは米欧と協調して、短期金融市場への初のドル資金供給に踏み切っていることもあり、「短期市場は米欧より安定しており、利下げまでは同調できない」との立場だ。

 協調利下げの代わりに日銀は、短期市場で金融機関に資金を貸し出す際の担保の種類拡大を検討することなどを発表した。利下げしなくても市場安定化に努める姿勢をアピールしたものだが、米欧の今回の協調利下げが空振りに終われば、日銀にも利下げを求める「圧力」が強まりかねない。

by deracine69 | 2008-10-08 23:50 | 経済・企業  

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