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韓国でも無差別殺人増加 日本の通り魔事件と類似 

10月21日18時49分配信 産経新聞

 【ソウル=水沼啓子】ソウル市内の簡易宿泊施設で20日朝、自室に放火した宿泊客の男に、避難しようとしたほかの宿泊客らが次々と刺され、13人が死傷した事件は韓国社会に大きな衝撃を与えた。こうした面識のない人を狙った無差別殺人は、今年に入って韓国内で今回を含めて4件起きており、韓国紙は日本の「通り魔事件」との類似点を挙げ、その背景などを分析している。

 警察によると、容疑者の男(31)は「世の中が自分を無視するので生きているのがいやになった。宿泊代と携帯電話料金などを払えない境遇を悲観して犯行を決意した」と供述しているという。また、男は取り調べには協力的だが「罪悪感をあまり感じていないようだ」という。

 男は今年4月までは首都圏内の食堂や駐車場で働いていたが、その後は無職だった。

 今回の無差別殺人について、21日付韓国紙、中央日報は「特別な恨みがない不特定多数を狙った」「社会に対する敵意が犯行の動機と推定される」など、日本で相次ぐ通り魔事件との類似点を挙げた。さらに「日本の通り魔事件の犯人は総じて経済的地位が低く、家族や社会と断絶して希望を失った人たちという類型が今回の犯人と似ている」という専門家の話も掲載している。

 こうした韓国の無差別殺人は未遂を含めると、2006年に2件、07年に1件起きており、08年は4件と増えている。今回の事件を除いて、被害者はいずれも1人だった。犯行後に「特に理由はなく、ただ世の中が嫌で誰かを殺したかった」と供述しているケースが多く、30代の無職男性がほとんどだった。

 表蒼園・警察大教授は「腹いせ的犯罪は、以前は明らかに富裕層など特定の人が狙われたが、今は無差別犯罪が増え出した10年前の日本を追いかけている感じだ。貧富の格差が広がり、情報化などで労働力の価値が下がる中、潜在的に社会に不満を持つ人が増えているので、韓国で今後こういった無差別犯罪は増えるだろう」とみている。

by deracine69 | 2008-10-21 18:49 | アジア・大洋州  

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